比叡山 延暦寺について

「延暦寺」とは、京都と滋賀の境にある山、比叡山の山内にある1700ヘクタールの境内地に点在する約100の堂宇の総称です。1200年の歴史と伝統が世界から高く評価され、1994(平成6)年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。山内を地域別に、東を「東塔」、西を「西塔」、北を「横川」の三つに区分しています。これを三塔と言い、それぞれに本堂があります。
東塔(とうどう)は、延暦寺発祥の地であり、本堂にあたる根本中堂を中心とする区域です。伝教大師最澄が延暦寺を開いた場所であり、総本堂根本中堂をはじめ各宗各派の宗祖を祀っている大講堂、先祖回向のお堂である阿弥陀堂など重要な堂宇が集まっています。今回の展覧会会場となる大書院はこの区分にあります。西塔(さいとう)は本堂にあたる釈迦堂(転法輪堂)を中心とする区域です。東塔から北へ1キロメートルほどのところにあり、第2世天台座主寂光大師円澄によって開かれました。本堂の他に修行のお堂であるにない堂や伝教大師最澄上人の御廟所である浄土院などがあります。
横川(よかわ)は本堂にあたる横川中堂を中心とする区域です。西塔から北へ4キロメートルほどのところにあり、第3世天台座主慈覚大師円仁によって開かれました。本堂は、遣唐使船をモデルとした舞台造りです。他に往生要集著者の源信僧都が隠居していた恵心堂やおみくじ・魔除けの角大師で有名な元三慈恵大師良源を祀っている四季講堂(元三大師堂)などがあります。

天台宗 総本山 比叡山延暦寺ホームページ

大書院について
展覧会の舞台となるのは、国の登録有形文化財に指定されている、通常は非公開の大書院。
当時、「煙草王」として知られていた村井吉兵衛氏の東京・赤坂にあった山王荘の一部で、設計は武田五一、棟梁は小林富蔵。唐破風(からはふ)の車寄を持つ玄関棟、旭光の間と呼ぶ大客室棟、観月台を持つ2階建の居間棟からなる。洗練された書院造で、技術的にも優れた質の高い和風建築。1921年竣工。1928年比叡山へ移築。
本展では、応接室や旭光の間など各部屋の趣に合わせて絵画を展示し、洗練された書院造の建物と一緒に観覧をお楽しみいただけます。